自作包丁鞘・改

刈払機保護材加工

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刃の幅、高さに応じて
保護材をカットし、瞬間接着剤で接着。

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これをレザー側に固定させるため
組み合わせた保護材に
ボタンの凸も接着剤で接着。

そのままレザーを折って
凸位置に合わせて凹を打ち込み

仕上げに端を縫って、完成!

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これで、抜け落ち対策は万全。
あとは、私の独断と偏見に満ち満ちた
耐久テストをクリアできるかどうかである。


失敗は成功の素

新たな試作品を携えて
鼻歌でお着替えBGMを奏でながら
シャララーンと、装着完了。
いざ、現場へGO!

あえて激しい動作をしてみる

玄関をクラウチングスタートで飛び出した私は
曇り空の中、手のひらを太陽に透かしながら
仮想のテロリストに向かって
真空とびひざ蹴りを披露した。

> カラーン!

何かが床に転がって音を立てた。
おや、おじいさん。金歯が落ちましたよ。
抜け目のない現実逃避ののち
それが私の包丁であることに理解するまで
そう時間はかからなかった。

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突き抜けた動作をしたためか
包丁が縫い目を切り裂いて
鞘を突き抜けてしまっていた。
はてさて、どうしたものか。

「グラスファイバーを使うのはどうだろう?」
(元役場職員・40代)

「刈払機の保護素材を加工してみてはどうか?」
(自営業・50代)

グラスファイバー…!
そういえば、助手とホームセンターへ行った時
助手も提案していたような。
防刃性能に優れているようで
中に縫い付けてある布の代用にどうか、とのこと。

刈払機の保護素材というのは

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こちら。
包丁に合うサイズに切って
中に入れれば今回のような事態を
防げるのではないか、ということで
廃材利用の一環としてGET。

さすが皆様、職場の同期といえども
人生の先輩だけあって
私が思いつきもしなかった案が続々と出てくる。
ここまで職場を巻きこんでおいては
私も期待に応えねばなるまい。

早速、帰って改造せねば!


伝家の宝刀「マジックテープ」

ちょっと強引にここまでのあらすじ

名誉の負傷(本人談)を受けて
これまたボタンで対策、とも考えたが
あまりにガチガチに固定してしまうと
今度は座ったりしゃがんで作業する際に
邪魔になってしまうおそれがあるため
所長はマジックテープの利用に
乗り出したのだった…

ここまできたら、前進あるのみ

まずは固定すべく
包丁鞘の下部と、作業用ズボンにそれぞれ
マジックテープを力技で縫いつけた。
技あり!

そういえば
装着していない時に
吊るす側の皮がプランプランしているのが
個人的に気に食わなかったので
これもまた、100均で購入した
手芸用マジックテープを
適当なサイズに切って
無理やり縫いつけてやった。
後悔はしていない。

なんだか、これまでとうってかわって
助手がまたもや発狂しそうな
荒削り(男勝り?)な外観となったが
そのあたりは後日、助手殿に
整えてもらうことにして
実用性を確認すべく
私は再び畑へと出向いたのだった。


レザークラフト2回戦(実践編)

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試作品2号を携えて、いざ畑へ
…行く前に、玄関で試着。

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うーん…。
すごく…不安定。

そこで、思いついたのが
無駄に打ちつけてしまったボタンを
有効利用する方法。
すなわち…

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作業ズボンにボタンの受けをつける方法。
写真では2個ついているが、
1個は失敗した(打ち潰した)だけなので
実質1個と思っていただいて差し支えない。

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先ほどよりは安定性向上!
とはいえまだちょっと不安。
まだこのあたりは改善の余地がありそうだ。
とりあえず、GO。

収穫作業を終えて

収穫中に邪魔になることも無く
特に問題はなかったのだが。
事件は収穫後に起こった。

「あれ?所長、手切れてない?小指のとこ」

気付いた時には、小指から出血していた。
あまりに切れ味が良すぎて、初めは全く気付かなかった。
包丁鞘が私の激しい動きについてこれなかったようで
見ると、刃が半分むき出しになった状態で
鞘から飛びだしていた。
むぅ。
ちゃんと固定していれば
こんな事態にはならなかったのだろう。

第1ラウンド敗北。
しかし、次は勝つ!!


レザークラフト2回戦

1回戦は強度に負けてしまったので
対策を立てての2回戦。
助手は此度も仕事のため、不在。

ともすると、
今回もおそらく負けるのだろうが
『工夫と発想の男』と
助手から慕われている身としては
少なくとも、『手先』を度外視した部分、
すなわち設計図くらいはこの戦いで
練り上げなければなるまい。

近所の手芸店で新たに購入したのは
『バネホックボタン』と呼ばれるもの。
よく衣服等にもついている
何の変哲もないボタン的な素材である。
あと、皮も新たに購入。

とりあえず取り組んでみるスタイル

練り上げる、とは言ったものの
私は助手のように
脳内で空間を組み立てたりはできないので
実践する他は無い。

まずもって前回を省みることとして
幅を包丁ぴったりに合わせてしまったがために
引き抜く際にバッサリ斬れてしまったので
幅と長さにゆとりをもたせてみた。

さらに、テストも兼ねて
1回戦の切れ端を出してきたかと思ったら
ハトメ&ボタンを無駄に連打して固定。
ここでさすがの貫録と言うべきか
裏表を間違えて固定するミスを犯す。

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続いて、防刃対策。
6年ほど前に北海道の100均で購入した
布の切れ端を4重に織り込んで
皮に縫いつけてみた。

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あとは糸で皮の端を縫いつけてやって
完成!

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おっと、具がはみ出してしまった。
助手がいたら隣で発狂していたことだろう。
バレないように切除しておこうっと。

はてさて、ベルト固定タイプの包丁入れということで
畑で実際の使い心地を試してくるとしますか。


平目打ち

1回戦に敗退したところで
ようやくレザークラフトについて
学ぶ気になった私は
そこで初めて自らの過ちに気がついた。

ハトメポンチという道具は
縫い目の穴を開けるための道具ではなく
ハトメの穴を開けるための道具だったようだ。

いや、まぁ、改めて名前を聞いてみると
至極当然のことで
曲がりなりにも結果は出せていたので
失敗というほどのことでもないのだが。

では、実際どうするのかというと
『平目打ち』という道具を使うらしい。

あ、でもフォークで代用できるみたいよー

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平目打ち:約1000円
写真のフォーク:108円

凄い値段の差。
これで必要な機能を果たせるのであれば
断然フォークをおすすめできるのだが
実際どうなのか、試してみる必要がありそうだ。


レザークラフト1回戦結果

さぁ、頼んだぞ助手!

と、いきたいところだったのだが
本日、助手殿は仕事のため
ピンチヒッター所長。

まぁ、好きなようにやればいいんじゃない?

まっかせなさーい

迷っていても
血迷っていても、仕方がないので
とりあえずやってみるスタイルを採用。
失敗したらまた対策すればいいさ。

(まずは包丁でも研ぐか…)

そんな基本方針を掲げながら
包丁が出し入れしやすいように
入口部分を少し広くとってみたり
波縫いで往復してみたり
ハトメを試しに使ってみたり
なんだかんだしているうちに

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こんなものが出来上がった。
おぉ、なんかそれっぽく仕上がったぞ!
なんだ、助手がいなくても
やれば私だってできるじゃないか!

よーし、この調子で耐久テストいってみよう。
助手が私のこの案を聞いた時
しきりに強度を心配していたようだったが
皮が包丁で切れるわけないじゃないか。
それをこの場で証明してみせよう!

それでは実際の農作業現場で
包丁が抜き差しされることを想定し
石川ゴエモンになりきって試験スタート!
まずは1回目!

悪・即・斬・鉄・剣!

ズバッ!☆

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あ゛ーッ!

え、えーと。
というわけで
私の包丁研ぎスキルがどれほどのものか
ご理解いただけたことだろう。

カメラ止めて!照明落として!

また次回おめめにかかりましょう。
さようなら。

(ほら、言わんこっちゃない…)

予備知識ゼロでレザークラフトに挑戦してみた

「今日は特に仕事が無いので自主的活動とします!」

先生が放ったその一言は
私をホームセンターへと駆り立てた!

でしたら私、ちょっと農具を新調してきます!

まさか先生も自主的活動と称して
私がホームセンターへ行こうとは思わなかったことだろう。
私はそのまま職場を後にした。

一応、先生にも収穫包丁について聞いてみたのだが
この地域では私が収穫包丁と認識している刃物を
使っている人を見たこと無いそうだ。
やれやれ、確かに誰も使わないものを
農協に置くはずもないわけだ。

職場近くのホームセンターへ

この店は地元に何件かあるものの
発祥の地は他県ということで
ひょっとしたらあるんじゃないかと思ったら
あっさり見つかって、私は結構安心した。
やっぱりこれじゃないとね。

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そうなると、今度はこの包丁を携帯できるような
皮製品的なモノが必要になってくるのだが
どれだけ店内を歩き回っても
「これだ!」というものがない。
そこで、自分で作ろうと思い立ったわけだ。

向かった先はイオン内にある手芸店。
おやおや、『自主的活動』がちょっと
怪しくなってきたぞ。

とりあえずチャレンジ

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レザークラフト工具セットと皮の端切れを購入し
職場へ持ち帰った私は
すぐさま開封し、何をすべきが考えた。
手元には、針と糸。

えーと、とりあえず縫えばいいのかな?

適当なボールペンで
包丁が入るサイズをマークし
糸を通した針をぶっ刺そうとしてみたのだが

うわ、全然入っていかない!

皮が厚過ぎて針で貫通することができなかった。
うーむ、何を間違えたのだろう。
考えていると、同僚の1人が
農業技術検定の問題集を片手に近づいてきた。

「このノミみたいなやつを使うんじゃない?」

あー、なるほど!
あらかじめ穴をあけておくのね!
えーと、名称は…穴あけポンチ?
さっぱりわからなかったが、
周りの同僚の方々に言われるがまま
ゴム版を下に敷いて
ポンチを木槌で打ち込んで
穴をあけていき、
感性に任せて縫ってみた。
(職場を巻きこんでいくスタイル)

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うーん、何かが違う気がする。
が、今の私にはこれが限界。
これを私のスタートラインと定義するとして…

助手!!助けてくれーーー!