聴覚過敏

1991(平成3)年のある日。
親の友人の結婚式の二次会だったかで突然ライブ演奏が始まると
私はそれまで夢中になって食べていたパイナップルを
すべて床に撒き散らすこととなった。
(※お食事中の方、ごめんなさい)

当時3才だった私が起こしたこの事件は
周囲に違和感を残しつつも
単なる「食べ過ぎ」として扱われ
そのまま23年もの月日が流れた。

2014年夏。
助手に誘われて行った初めてのライブコンサート。
優秀な読者であれば(あるいはそうでなくとも)
もう次の展開に察しがついてしまったことだろう。

なるべくしてなったというべきか、
演奏開始とともに私は客席でただひとり、
正体不明(※当時)の吐き気に襲われ
その場でうずくまったまま動けなくなってしまった。

聴覚過敏。

簡単にいうと、音のアレルギーみたいなもの。
私の場合は重低音を大音量で聞くと発症する(吐き気をもよおす)模様。

26才にもなって、まさか自分の体をわかっていなかったとは
ええぃ、情けない。
せっかく誘ってくれた助手にも悪い思いをさせてしまって
本当に申し訳ない。

どうやら私はまだまだ、自身の身体について深く知らなければならないようだ。

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