野菜の売り子というものを、地元のイベントで経験する機会があった。
毎年恒例ということもあって、販売開始15分前ともなると
ブースの前には人がわんさか。
開始の幕を下ろそうにも、
押し寄せたマダムたちの腰に巻きついて
回収するに回収できず、
現場には「痛い!」「どいて!」などといった
怒号が飛び交い、混沌に混沌を極めていた。
一応作成しておいた接客マニュアルには
「2人1組で1人の対応」と書いてみたのだが
実際に始まってみるとそれは
あぁ、所詮マニュアルだな。と感じさせるほど
接客1名に対して客3名のハードルは高かった。
最初の30分はかように混沌としていたものの
盛者必衰の理をあらはすが如く
次第に落ち着いてきた。
しかし。
今度は私が担当となっている
『小松菜(1袋100円)』の明らかな販売不振問題が浮上。
原因は巨大化。
水をやり過ぎてぶくぶく太り、収穫適期を過ぎた上に
当日、こともあろうに近所のスーパーが
1袋75円を謳って販売してしまったため
売り上げが著しく伸び悩んでいたのだ。
「あっ、小松菜もあるじ!(※金沢弁)」
と手に取っていただくところまではいくのだが
その大きさを見るやポイ。
冷蔵庫にたくさんあるからいいやとポイ。
これはさすがになんとかせねば、と思い立ち
思いきって2袋100円としてみたところ
関係者がすっ飛んできて「価格破壊だ!」と指摘され
各方面から大層なお叱りを受けることとなってしまった。
んにゃー。
そして襲いかかる乾燥。
テーブルに平置きしていたので、
昼過ぎともなるともう葉がシナシナになっていた。
なんで対策してないの、と言われましても
小松菜は午前中で売り切れるだろうというのが
チームとしての見解だったもので、
私としても想定外と言わざるを得ない。
まぁ、想定が甘かったのは事実。
それでもなんとか6割を販売し
4割は…まぁ。。。アレですね。
とりあえず持ち帰って冷蔵庫入れましたケド
何らかの形で処分されるのでしょう。
はてさて、明日(最終日)はどうなることやら。