謎の親戚

「来週、親戚来るんだってサ」

と、母。
いったい誰が来るのかと思ったら

「わかんない」

と、母。
いやいやさすがに、わからない人を
接待するわけにもいくまいよ。

「だって、会ったことないんだもん」

会ったことがない???
母が会ったことがないということは
必然的に私も会ったことがないことになる。
生まれて今年で26年になるが
まだそんな御前が残っておられたとは。

私が親戚と呼べる方々を思い返してみると
・駆け落ちして行方不明(2014.10.17現在)
・職業が戦士(ネットゲーマー)
・親の遺産でパチンコ通い(フリーター)
・宗教にハマって会話不成立(手かざしで実父に50万円請求)

といった具合に
ロクでもない感じになっているのだが
そこへ正体不明の親戚とくると
正直、警戒せざるを得ない。

そもそも数十年もの間
「親戚」として潜んでいただけでも
上の番付に加えて差し上げても
いいんじゃないかという個人的心証ではあるのだが
如何せん、私自身ちゃんとした職についていない故
あまり大きな声では言えないのも事実。

ここまでで判明している情報は
仙台市からお越しの老夫婦ということがほぼ全てを占める。
名前も、女性の愛称しか知らされていない。
つまるところが、本名不明、経歴不明。
おそらく祖父あたりに聞けばわかるのかもしれないが
私にとってその人がどういう関係にある人間なのかすら
知らされないまま、当日を迎えることとなる。

はてさて、いったいどうなることやら…。


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