謎の親戚

「来週、親戚来るんだってサ」

と、母。
いったい誰が来るのかと思ったら

「わかんない」

と、母。
いやいやさすがに、わからない人を
接待するわけにもいくまいよ。

「だって、会ったことないんだもん」

会ったことがない???
母が会ったことがないということは
必然的に私も会ったことがないことになる。
生まれて今年で26年になるが
まだそんな御前が残っておられたとは。

私が親戚と呼べる方々を思い返してみると
・駆け落ちして行方不明(2014.10.17現在)
・職業が戦士(ネットゲーマー)
・親の遺産でパチンコ通い(フリーター)
・宗教にハマって会話不成立(手かざしで実父に50万円請求)

といった具合に
ロクでもない感じになっているのだが
そこへ正体不明の親戚とくると
正直、警戒せざるを得ない。

そもそも数十年もの間
「親戚」として潜んでいただけでも
上の番付に加えて差し上げても
いいんじゃないかという個人的心証ではあるのだが
如何せん、私自身ちゃんとした職についていない故
あまり大きな声では言えないのも事実。

ここまでで判明している情報は
仙台市からお越しの老夫婦ということがほぼ全てを占める。
名前も、女性の愛称しか知らされていない。
つまるところが、本名不明、経歴不明。
おそらく祖父あたりに聞けばわかるのかもしれないが
私にとってその人がどういう関係にある人間なのかすら
知らされないまま、当日を迎えることとなる。

はてさて、いったいどうなることやら…。


プロジェクターに出力されない

職場にて。
しばらく事務所がざわついたかと思ったら
どういうわけか、その中から私を呼ぶ声が上がり
その呼びかけに応じるカタチで
私は参上仕(つかまつ)った。

「ノートPCからプロジェクターに出力されないんだ!」

その言葉で、私は状況を理解した。
しかし待って欲しい。
いくら私がメガネをかけているからといって
決して機械に強いわけではないのである。

むしろ初めての機械を扱うことに関しては
ヒトの数倍理解に時間をかけてしまう質(たち)なのだが
そのプロセスがどうやら
マシントラブルの対処と相性が良いらしい、という
ただそれだけのことであって
外観がオタクっぽいから機械に強いわけではないのである。

「これじゃあ午後からの講義に間に合わないよ!」

制限時間は2時間半。
いつぞや「Skypeがつながらない、20分以内になんとかして」と
言われた時を思い出せば、なんてことはない。
余裕のよっちゃんである。

困っている本人は相当焦っているらしく
誰がこのプロジェクターを持ってきたかをつきとめて
本部に連絡したり、更なる助けを求めたりと
見ていて気の毒になる程であった。

そんな講師を横目に
出力されない原因を考える。

プロジェクター側で入出力表示画面を展開するも
PC側からの入力信号は「なし」となっている。

コネクターがしっかり入っているか確認するも
異常は見つけられなかった。
PC側のコネクターは「出力」にしっかり挿さっているし
プロジェクター側もちゃんと「出力」に挿さっている。
何も問題は無い。

…んん??

問題は、無い、のか??

よくわからんけども
PC側が「出力」して
プロジェクター側も「出力」して
お互いに出力してたら
ケンカになるんじゃないのか??

と、思い
試しにプロジェクター側のコネクターを
「入力」に挿し直してみると

事務員「あ、映った!」

なんと事態が解決。
コネクターを挿した本人、すなわち
気の毒になるほど焦っていた講師に話を聞いてみると

「いやー、オレ、機械弱くてさぁ!
 挿さればなんでもいいと思ってた!
 これは赤っ恥だ!ありがとう!」

との豪快な回答。
私も負けじと

「いやいや、私も機械音痴なものですので」

と応答してみたのだが
今回もまた、誰一人としてその言葉を信じる者はいなかったという。


Jabra EASYVOICE

2014-10-15 18.35.05

というわけで、やってきました注文の品。
Jabra EASYVOICE
お値段1,873円也。

電源を入れるとすぐにiPhone6に認識されたので
そのまま接続。

さて、本題はここから。
通話ボタンを長押しするとーー

siri「ご用件は何でしょう?」

なんと、遠隔でsiriが起動!
これにはさすがの所長も拍手!
しかし、感動に浸っているヒマは無い。
昂る感情を抑え、ヘッドセットを通してsiriに指示。

「助手にFacetimeオーディオして!」

siri「助手さんにFacetimeオーディオコールをかけています…」

(※Facetimeオーディオ:iPhone同士で使える無料通話。)

助手「はい、もしもし?」

ふおおおおおおおおお!
すげぇえええええええええ!
一度もiPhoneに触ることなく
助手に電話(しかも無料通話)することに成功。
私が北海道で農業やってるうちに
時代はここまで進化していたのか…!

これは農作業で活躍の予感…!?

siriは日本ではあまり受け入れられなかったコンテンツだと
父は解説する。
まぁ、考えてみれば首都TOKYOで

「明日の会議の場所が変更、をリマインド!」とか

「嫁にfacetimeオーディオコールかけて!」とか

言いながら街を歩く日本人は
あまり想像できない。
東京を語れるほど東京にいるわけでもないけれども。

しかし、畑で一人農作業。
この状況であれば、
恥ずかしがり屋の日本人であっても
siriを気兼ねなく使えるのではないか、と考察する。


Bluetoothのイヤホンマイクをつけて農作業

まだ北海道にいた頃に
ワゴンセールで投げ売りされていた
Bluetoothのイヤホンマイク。

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使うことはまずないだろうと思っていたが
どうやら出番が来たようだ。

これを使ってiPhoneに触れることなく
通話ができたなら
それはもう便利に違いない。

農業的な視点で見ても
トラクター運転中にも着信に気づくことができたり
泥や何かで汚れた手でiPhoneに触らずに通話できたりと
何かと利便性の向上が図れるはず!
(※トラクターの運転席はエンジン音でうるさいのだ)

と、いうわけで
注文した、siri対応の片耳イヤホンマイクが到着するまでの間
試しにワゴンセールのイヤホンマイクを装備して
実際に農作業現場へと足を踏み入れてみた。
(※ただ耳に装備しただけで、iPhoneとは未接続)

しかし。
実際にやってみるとコレは…
片耳がほぼ塞がっているため
同僚の声がわかりづらい。

聴覚優位的にもちょっとマズい。
視覚優位でいうところだと
おそらく片目で作業しているに等しい不便さ。

これはそのうち事故(ミス)を起こしそうなので
装備、解除。

うーん…どうやら共同での作業には
あまり向かないシロモノのようだ。
…便利なニオイがするにも関わらず。

いっそのこと、開き直って
『1人仕事専用』とでもしてみようか。


粋なプレゼント、妙なプレゼント

「ほい、どうぞ」

2014-10-11 16.15.46 HDR

パッケージが写り込んでしまうと、
光の速さで身バレしてしまうであろう
こちらのビンに入っているのは
紛(まご)うことなき無き『パプリカジャム』!

試食ナシでの初見では
ちょっとひいてしまうかもしれない
こちらのジャム、響きに反して
なかなかイケるヤツなのだが
今回、これを助手にプレゼントして
様子を窺うことにした。
果たして、お菓子のプロフェッショナルだった
助手にはこのジャム、どう映るのか!?

祖母「はい、どうぞ」

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パッケージだけで私にダメージを与えていった
こちらの『ヒグマの鼻くそ』は
小学6年生の従兄妹(北海道在住)から。
修学旅行(道内)のお土産ということで
祖母を経由していただきました、ありがとう!

小学5年生にして流暢な敬語を話す知性的な彼女は
その知性が交友関係に影響してしまっていると
聞き及んでいたのだが
これほどのユーモアがあれば
何の心配もいるまい。
おにーちゃんは安心したぞ!

まだ2回しか会ったことないけれども
3回目が訪れた時、
必ずやヒグマの鼻くそを超える
奇天烈なものをプレゼントしてみせようぞ!


農業におけるiPhoneの課題

最近日本でもブイブイいわせているiPhoneだが
防水、防塵、耐衝撃のどれも備わっていないそれは
農業界においてはしばしば敬遠されている。

「作業中に携帯したら壊れそう」

「雨の日の作業で死亡するのが目に見えている」

これらは業界ではよく聞かれる声であり
実際私もこれまでiPhoneにすることを意図的に
避けてきたひとりでもある。

しかし、
クリエイターならiPhoneくらい持っておけ、
との、父からの声を受けて
こうしてiPhoneユーザーとなった今
どうやら私は本格的に現場に復帰するであろう
残り半年のうちに、
それらの問題を解決しなければならないようだ。

そんなわけで
『他の農業人が羨むほどのiPhoneユーザー』を目標に
農業でiPhoneを有効活用するためのスタイルを
提案していくことを、この場で誓うこととする。

所長


ただいま製造中につき

現在、友人の誕生日プレゼント用に向けて
好物の青リンゴゼリーを製造しております。

多忙につき本日の記事はお休みさせていただきます。

尚、製造の過程につきましては
明日の記事に掲載予定となっております。

所長


iPhoneは初めてですか?

私「あれ?ロックが…解除できない!?」

店員「お客様、スライド方向が反対です」

(カシャッ)

私「あれ!?カメラ押した!?」

店員「お客様、それは電源ボタンを押した時の効果音です」

私「siri!マナーモード設定して!」

siri「私にはそのお手伝いはできません」

母「横についてるツマミを下げるのよ」

店員「お客様、iPhoneは初めてですか?」

私「ご覧の通りです…」


iPhone6購入

私は再びauショップを訪ねていた。

「予約してる間、代替機って使わせてもらえないですか?」

店員は首を横に振った。
申し訳ないがそれはできない、と続けた。

「届くのはいつぐらいになりそうですか?」

店員は、1-2週間が目安で
順番に応じてさらに遅くなる可能性があることを
私に説明してくれた。
しかし、さすがにそれだけ携帯を触らないとなると
仕事に差し支える可能性が極めて大きい。ので。

その足で、近所の家電量販店へと向かった。
iPhone6予約受付中、と大きく書かれた
携帯コーナーへ歩いていき、私は言った。

「iPhone6って予約しないとないですよね?」

店員は笑顔で言った。

「在庫ございますよ」

あーやっぱり無いか…

……………………
………………
…………
……

えぇっ!?あるの!?マジで!?!?

「基本的に予約しないと無いですけど、
 店員の名前で予約して受け取ったものを取り置きしてますので」

あ、そーいうシステムなのね。
そりゃあ携帯屋にiPhone6がないわけだ。
大きさの割に客の少ない家電量販店に駆け込んで良かった。

というわけで、即契約に至りまして。
ええ、ついでにauの電子マネーにも登録しましたとも。
ローマ字で名前書いてと言われたので書いて提出してみると

「お客様、申し訳ございません
 ローマ字表記の最大数は16文字でして
 お客様のお名前が入りきりません。
 恐れ入りますがどこか1文字削っていただけないでしょうか?」

と言われて最後の1文字削りましたとも。

ちなみに記念すべき初電話は
auショップへ予約取り消しの電話でしたとさ。


iPhone6の予約

私「えーと、iPhoneの6番?くださいっ!」

店員「はい??」

私「iPhoneの…シックスでしたっけ?」

店員「iPhone6ですね?ご予約でよろしいでしょうか?」

私「はい、それで!」

(用紙記入)

店員「では入荷次第連絡致します、ありがとうございました!」

私「よろしくお願いします」

……

(auショップ閉店後)

私「しまった!連絡を受け取る手段が無いッ!!!」

◆今日の出来事