従妹は女子中学生。歳も住まいも離れているだけあって、これまでに会う機会は数えるほどしかなく、助手と会うのはこれが初めてだった。
従妹「えっと…なんて呼べばいいですか?」
所長「是非、おにぃたまと呼んでくれたまえ!」
私が即答すると、すかさず助手から強力なツッコミが飛んできて、壁に激しく身体を打ちつけた。
この衝撃力をもってして破れないとは、この焼肉屋の壁はなかなかの素材とお見受けする。
従妹「…おにぃたまって、意外とロリコンなんですね」
やったぜ!
JCから言葉による追撃が来るが、おにぃたまはその程度では怯まない。
全開でロリコンだぜっ!!!
(隣に助手が居なかったら完全にあかん展開ッ!!助手ちゃんマジ天使!!)
従妹「えっと…所長…?って…アニメとか見るの?」
なっ、助手!
従妹「え、でもアレってガチ子供向けアニメですよね??」
一見子供向けと見せかけて深いテーマを忍ばせてあるのさ
(↑実は4話までしか見てない人)
従妹「えぇ…」
従妹「でも私も暗殺教室好きなんですけど、カル渚か渚カルかでいつも友達と揉めるから人のこと言えないかも…」
こいつは能力者だぞ!
しかもお前と同じタイプのスタンドだ!
(↑肉を食べるのに夢中で聞いてなかった人)
そして私自身も入院中に助手から中村春菊先生のドラマCDを聞かされる程度の耐性はあるのだ
従妹「え…!私、腐男子て生で初めてみた!!」
まずは我々の共通項は見つかったようだな
従妹「うん、そうですね」
チーム名は、ブラックレガシー(Black legacy)。
略してBLだ!!
従妹「かっこいい!!LINEのグループ名、それで登録しときますね」
(※ここまで、叔父・叔母一切発言ナシ)
◇
叔父「娘に恋愛の秘訣を教えてあげてよ」
従妹「べっ、別にいいし!」
従妹「ちなみに所長は助手のどこが好きで結婚したの?」
従妹「へぇ…」
従妹「まぁ…たしかに?」
従妹「えっ、これなんですか!?」
従妹「素直にすげぇ…ふたりは何者…!?」
◇(後日談)
◇LINE
従妹「えっとね…」
従妹「こんなのが欲しいです!!」
従妹「じゃあ…」
従妹「こんなのとか、お願いします」
エルフのおまもりにスライムピアス…
版権モノとはなかなか意外なところを突いてくる。
確かにこれはナウでヤングなオジサンオバサンには思いつきもしないっちゃ。
よっし、やってやろうじゃあないか。
おにぃたま、おねぇたま、頑張ります!