試験管野菜栽培

県の機関にご相談。

所長
試験管で野菜を栽培するなら
どんなものが良いでしょうか?

「妥当案ですと、葉野菜でしょうね。
 ワケギとかどうですか。
 個人的には花の栽培が良いのでは、と思います」

 (機関による回答)

運転中に思案中!

ワケギ(分葱)。
要はちっちゃいネギみたいなもの。
(厳密にはネギではなく、あくまで親戚)

「注意点は、根量です。
 試験管の容積で根域制限されるため
 植物体の生育が抑制されてしまいます」

確かに、ネギ科の根はそんなに深く張らないイメージがある。
ワケギ、という回答は実に理に適ったものなのだろう。

しかし、ここはWonder Laboratory。
当たり前にできるものを当たり前に作ったところで
全くWonder(驚き、驚異、驚嘆)には及ばない。

とはいえ、根域制限がある以上
カボチャやらダイコンやらの種を播いたところで
失敗するのは目に見えている。
それはそれで面白くない。

そうなると、機関の妥協案であるところの
葉野菜で冒険するのがまさに妥協点といったところだろうか。

よし、そうしよう!
助手
え…?何?突然どうしたの?
ひとりごと!

実践編

昨年の教訓を生かし、試験管を一回りサイズアップ&ウォータースペースを多めに確保。
そこに種を播いて、放置すること3日。

2015-08-12 18.58.28

2015-08-12 18.57.56

何これ?ハツカダイコン?
ハズレ!
正解は?
小松菜!

―― そんなこんなで、試験管小松菜はじめました。


未知の食材ロマネスコ

2014-11-21 10.10.51

おそらくこの写真を見て
パッと「ロマネスコ」という単語が出てくる方は
農業関係者かセレブか、物知りな人のどれかに違いない。

家に持ち帰ってみても
母親は目を丸くしてWhat is this!?と
鬼気迫る感じに訴えてきたわけで
たまにメディアでも取り上げられはするものの
日本国内での知名度はまだ低く
実際に見て食べたことのある方は
さらに少数のようだ。

「ロマ……何?」

ロマネスコ、と母に何度伝えても
覚えられないようなので
商品名である『※カリブロ』を伝えてみるも
(※カリフラワー+ブロッコリー)

「おっけー!『ブロコリ』ね!」

といった調子でキリがないので
さすがの私も名前を覚えさせることを断念してしまった。

このようにして食べるのだ

別に食べるといっても何も難しいことはない。
ブロッコリーのように普通に茹でて、
マヨネーズで食べればいい話なのだ。

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お味の方はというと
ブロッコリーの食感でカリフラワーの甘さ、みたいな。
グロテスクなのは見た目だけなので
直売店等で見かけた方は
話のタネにでも買ってみるといいやもしれません。

Bluetoothのイヤホンマイクをつけて農作業

まだ北海道にいた頃に
ワゴンセールで投げ売りされていた
Bluetoothのイヤホンマイク。

2014-10-14 19.51.11

使うことはまずないだろうと思っていたが
どうやら出番が来たようだ。

これを使ってiPhoneに触れることなく
通話ができたなら
それはもう便利に違いない。

農業的な視点で見ても
トラクター運転中にも着信に気づくことができたり
泥や何かで汚れた手でiPhoneに触らずに通話できたりと
何かと利便性の向上が図れるはず!
(※トラクターの運転席はエンジン音でうるさいのだ)

と、いうわけで
注文した、siri対応の片耳イヤホンマイクが到着するまでの間
試しにワゴンセールのイヤホンマイクを装備して
実際に農作業現場へと足を踏み入れてみた。
(※ただ耳に装備しただけで、iPhoneとは未接続)

しかし。
実際にやってみるとコレは…
片耳がほぼ塞がっているため
同僚の声がわかりづらい。

聴覚優位的にもちょっとマズい。
視覚優位でいうところだと
おそらく片目で作業しているに等しい不便さ。

これはそのうち事故(ミス)を起こしそうなので
装備、解除。

うーん…どうやら共同での作業には
あまり向かないシロモノのようだ。
…便利なニオイがするにも関わらず。

いっそのこと、開き直って
『1人仕事専用』とでもしてみようか。


野菜の販売

野菜の売り子というものを、地元のイベントで経験する機会があった。
毎年恒例ということもあって、販売開始15分前ともなると
ブースの前には人がわんさか。

開始の幕を下ろそうにも、
押し寄せたマダムたちの腰に巻きついて
回収するに回収できず、
現場には「痛い!」「どいて!」などといった
怒号が飛び交い、混沌に混沌を極めていた。

一応作成しておいた接客マニュアルには
「2人1組で1人の対応」と書いてみたのだが
実際に始まってみるとそれは
あぁ、所詮マニュアルだな。と感じさせるほど
接客1名に対して客3名のハードルは高かった。

最初の30分はかように混沌としていたものの
盛者必衰の理をあらはすが如く
次第に落ち着いてきた。

しかし。

今度は私が担当となっている
『小松菜(1袋100円)』の明らかな販売不振問題が浮上。

原因は巨大化。
水をやり過ぎてぶくぶく太り、収穫適期を過ぎた上に
当日、こともあろうに近所のスーパーが
1袋75円を謳って販売してしまったため
売り上げが著しく伸び悩んでいたのだ。

「あっ、小松菜もあるじ!(※金沢弁)」

と手に取っていただくところまではいくのだが
その大きさを見るやポイ。
冷蔵庫にたくさんあるからいいやとポイ。

これはさすがになんとかせねば、と思い立ち
思いきって2袋100円としてみたところ
関係者がすっ飛んできて「価格破壊だ!」と指摘され
各方面から大層なお叱りを受けることとなってしまった。
んにゃー。

そして襲いかかる乾燥。
テーブルに平置きしていたので、
昼過ぎともなるともう葉がシナシナになっていた。

なんで対策してないの、と言われましても
小松菜は午前中で売り切れるだろうというのが
チームとしての見解だったもので、
私としても想定外と言わざるを得ない。
まぁ、想定が甘かったのは事実。

それでもなんとか6割を販売し
4割は…まぁ。。。アレですね。
とりあえず持ち帰って冷蔵庫入れましたケド
何らかの形で処分されるのでしょう。

はてさて、明日(最終日)はどうなることやら。


ズッキーニの定植と施肥

はてさて、すっかり遅くなってしまいましたが
4月28日に助手の家の畑に出向いて
0.7M*5Mのスペースにズッキーニを7本植えさせていただきました。

p.Hを上げるために、てきとーに石灰を撒いて
てきとーに畝(うね)を立ててみた流れで
てきとーに肥料を撒こうとも思ったが
施肥(せひ;肥料をやること)を間違えると
成長に悪影響を及ぼすおそれがあるので
一応ちゃんとやってみることにした。

「元肥は10aあたりNを12kg撒いてください」

と、手持ちの教科書には書いてあるが、順を追って整理してみると
元肥(もとごえ)とは、最初にまく肥料のこと。
10a(アール)は100M*10M=1000M^2(1000平方メートル)。
Nは窒素のことで、これを12kg撒きなさいよ、と書いてあるわけだ。

ちなみに、手持ちの肥料は「有機入り8-8-8」(内容量:20kg)というもの。
8-8-8という数字は左から窒素・リン酸・カリの成分量(%)を示している。
ああ、なんだか説明してて難しくなってきた。

計算がメンドクサイという方は
「有機入り8-8-8」をズッキーニの元肥として使う場合
1M四方あたり150g撒けば大丈夫な計算と
憶えていただければ幸いである。
私も面倒臭がりなので、自前で計算アプリを作って
スマホに入れて持ち歩いている。

その自作アプリによると
今回の場合は「有機入り8-8-8」を525g撒けばよいとのことで
念のため計算式を書いてみると

0.7*5/100=0.035(a);栽培面積
0.035*12/10=0.042(kg);栽培面積あたりのNの必要量
0.042/0.08=0.525(kg);施肥量

ここまで堂々と書いてみたが
間違っていたらすごく恥ずかしい///

以上が、窒素だけを考えてみた場合の施肥計算で
教科書にはリン酸を初めに多く撒いといた方がいいようなことが書かれているが
家庭菜園だし、まぁいいでしょう。
土壌分析もやってないことだし。

そんなこんなでズッキーニ。
定植直後の様子がこちら。

DSC_0270

北海道ではあまり見慣れない風景(?)。
夏野菜の定植時、温度を上げるために肥料の袋を被せるそうで
周りの人たちに倣ってやってみましたよ、と。
風通し悪そうなので実はすぐ外しましたけど。

というわけで、マジメに農業記事でした。


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ズッキーニ経過報告

▽ 番組の途中ですが、予定を変更してお便りを紹介します。
「ズッキーニは何本植える予定でしょう?
 一株が1m四方で足りないくらい大きく葉がのびます。
 農家さんがおっしゃる通り、水はけを良くすれば次々収穫できますが、
 うちでは2株でも食べきれないくらいです。
 実はすごい勢いで大きくなり、数日放っておくと
 私の足くらいの太さになりまーす。」
ということで、まさこさんよりメッセージいただきました。
ありがとうございます!
ハーブ部門ではいつもお世話になっております。

えーと、それで。
何本植えるか、いわゆる作付計画というやつですね。
ひとまず、1人あたりのノルマを1株と仮定します。
私の家族と助手の家族でこのノルマを達成しようとすると
7株必要となります。

以上を踏まえまして
現在のズッキーニの様子をご覧ください。

DSC_0096

なんということでしょう!
現時点で13株!
全然発芽しないだろうとタカをくくっていた所長の目論見は
ストライクバッターアウトでチェンジだったようです。

――この夏、ズッキーニ祭りの予感!


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ズッキーニの播種

助手のご家族が近所に畑を借りて、家庭菜園をやっているのだが
この度、助手のご両親の許しを得て、その畑に私も参入することとなった。

今のうちにポコポコ植えてしまうのはいいのだけれども
私も仕事が始まるとなかなか管理にはいけなくなってしまうので
あまり手のかからない作物を探すことにした。

そこで、とある農家さんに相談してみると、その奥さんから
「私なんぞが豊作になるくらいやから 超かんたん」と
ズッキーニを勧められ、そのまま近くの農協でタネを購入、現在に至る。

早速タネの説明書を読んでみると…
「最適発芽温度は25-30℃です」とのこと。
むむ…なかなか高い。
そういえば同じウリ科のカボチャを発芽させるのにもかなり温度かけてたっけか…。
これは対策を講じなければ。
nou02
ひとまず、必要になりそうなものを調達しに、いつものホームセンターへ。
セルトレイが見つからなかったので
『そのまま植えられるポット』なるものを購入。
隣に『底面給水タイプ』と書かれた楽しそうなトレイもあったので、それも購入。
しかもこのトレイ、ウレシいことに温度をかけられるようにドームが付いている。

nou02

帰宅後、ポットに、例によって祖母がもて余していた鹿沼土と
父が隠し持っていた野菜用の土を7:3で投入。
水をやったのち、それらを底面給水トレイに並べ、底に水を張ったら…

DSC_0018

…完成?
いやいや、まだまだ温度が心配ですとも。
そこで、タンスから膝掛けを2枚持ってきて、上から被せてみることに。

DSC_0055

この写真だけだと非常にわかりづらいのだが
ひとつ上の写真の状態から、プラスチック製のカバーを被せ
さらに2枚の膝掛けが被せられている様子を激写したものである。
日光が当たらないような気もするが、どのみち種は土の中。
気にしない気にしない!

DSC_0057

んでもって、冷え込む夜の対策に『カイロ』をご用意。
膝掛けと膝掛けの間に挟めば、これで安心、安心院さん。
底面給水トレイは作物ごとに相性があるような気もしますが、
果たして種を腐らせずに発芽まで持っていくことができるのでしょうか!?

nou03
(※例によって、本記事は全く根拠に基づいて農業しておりません、ご注意ください)


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