復活のシャリアピンステーキ丼

ソチオリンピック開催中に”金”を取った!などと
身内で盛り上がっていたのが
ちょっぴり懐かしく思えるようになった
2015年4月(手術より1年と2ヶ月が経過)。
私こと所長は無事、社会人として農業界に復帰した。

何事もそうではあるが
初めのうちは不慣れなもので
全身の筋肉が悲鳴を上げていたのだが
ここへ来てようやく身体が慣れてきたらしく
ブログを書こう、と思える程の余裕が
出てくるようになってきた。

しかし、働き始めたことで
研究費用は以前より豊かになったものの
いかんせん時間がない。

…そうだ、助手にひと頑張りしてもらうとしよう

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体重が増えない!

こちらは私の最近の悩みである。。
復帰前67㎏あった体重は2ヶ月で6㎏減。
体脂肪率に至っては6.0%ときた。
ここまでくるともはや驚異、というより脅威であり
このままではいつ農作業中に倒れてしまってもおかしくない。
そこで、今回助手にこの悩みを解決する一助となってもらうべく
手料理をお願いすることにした。
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お題:シャリアピン・ステーキ

— 以下、引用 —
シャリアピン・ステーキとは、
牛肉を使ったマリネステーキの一種。
1936年(昭和11年)に日本に訪れたオペラ歌手、
フョードル・シャリアピンの求めに応じて作られた。

日本以外の地域ではほとんど知られていない、
日本特有のステーキ料理である。

当時歯痛もしくは入れ歯の不具合に悩まされていたシャリアピンの、
柔らかいステーキが食べたいという欲求に応えて、
帝国ホテル「ニューグリル」の料理長だった筒井福夫により考案された。

肉を柔らかくするために
よく叩いて薄くした牛肉をタマネギのみじん切りに漬け込む料理法が特徴である。

— 引用ここまで —
「”シャリアピン・ステーキ”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“2015年5月17日 (日)” UTC
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AD

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そもそも一般ピーポーの私が
シャリアピン・ステーキなどというハイカラ料理を
普段の生活で知る機会があるはずもなく
どのように知ったかというと
なんてことはない、単なるアニメの影響、という
いたたまれないほど今ドキな事情である。

要はステーキ肉をタマネギで軟らかくしたものを
丼モノ料理としていただくことで
ウェイトアップの原則であるところの
「米」と「肉」を一度に摂取しようという作戦!

当該のアニメ作品では
シャリアピンソースに赤ワインを用いて味付けし
ステーキを乗せるご飯にも、練り梅を混ぜることで
後味をさっぱりとさせる工夫が施されていた。
それを真似て作るのもいいとは思うのだが――――

でも、ステーキ肉って半額シールついても1100円とかするよ!?(助手)

そうか…それなら、予算は700円としよう!(所長)

…!?

教科書通りに料理をやるなら
どこぞのグルメサイトにでも任せればいい。
だが、ここはC●●KPADではないのだ。
観客を沸かせるほどの”変化球”でなくては
Wonder Laboratoryとしてやる意味がないじゃあないか。

助手 vs シャリアピンなんとか

助手のことだから1カ月くらい悩むんじゃないかと
心配していたのだが、それから数日の後
助手から経過報告が送られてきた。

【助手の購入品リスト】
・赤ワイン
・ステーキ用牛サーロイン
・鴨ロースの燻製

…ふむふむ、なるほど、そうきたか…。
いや、でもちょっと待ってほしい。

いやこれ、700円余裕で越えてるよね!?

どうみても1000yenオーバーの面子である。
それとも何か予想の斜め上をいく秘密が隠されているのだろうか!?

んー、でもねー

ステーキ肉は結局ひとりで食べちゃったし…

赤ワインは使うのやめたよ!

Oh…

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使用しなかった赤ワインが数日以内に
助手母によって消費されるであろうところまで
まるっとすりっとお見通しである。

ともあれ、実質的に助手が
シャリアピンステーキを作るために購入した食材は…

・鴨ロースの燻製(398yen)

ただひとつということになる。
これにはさすがの所長もびっくりである。

助手流 鴨ロースのシャリアピンステーキ風丼

まずは結果からご覧いただきたい。
こちらが今回、助手より提出された回答である。
生憎と時間が合わず、タッパーでの提出となってしまったが
忙しい所長のために、弁当のおかずを意識したとのこと。

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加工された鴨肉の上に踊るのは
タマネギ、とシメジ…だろうか。
いや、間違いない。
助手の料理にシメジが入っていなかったことなど
かつてないのだから。

仕事終わりにレンジでチンして
早速ご飯の上に乗せてみると

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おぉ、なんだかそれっぽいぞ!
いただきます!

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うまっ!?何これウマっ!?
ご飯が止まらない!

加工品故に予め味付けされた鴨肉が
肉を軟らかくする目的を清々しい程に忘れたタマネギの旨みと調和し
さっぱりとした味わいに仕上がっている。

しかし、ご飯に細工は無い。
私が自宅の炊飯器からよそったのだから当然だ。
と、なるとこのさっぱり感は一体…?

正解はポン酢

助手が赤ワインを封印した理由はそこにあったようだ。
弁当というスタイル故にご飯に細工ができないと踏んだ助手は
ソースでさっぱり感を出すためポン酢を使用し
それによって「タマネギ」「シメジ」「ポン酢」という
一般家庭ならストックし得る低価格食材&調味料で
シャリアピンソースを実現したようだ…

如何に安く、そして手軽にできるか。
これぞ助手流アレンジ!

お見事!
それをシャリアピンステーキ丼と呼べるかはともかくとして
シャリアピンステーキ丼と向き合って
このような手軽で美味しい品を作り上げたのは
おそらく助手が初めてに違いない。
Wonder Laboratoryのツボをよくわかってるじゃあないか。
さすが助手。
なんだかんだ、結構天然なところもあるが…

やっぱり助手はサイコーだぜ!

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