「ねぇ、トイレのドアだけど、少し開けっ放しにしてもらえる?」
寝起きでちょっぴりアンニュイな私に向かって
母がいきなりそんなことを言いだした。
なんて下品な母親だ、と思いきや
カーテンの隙間から差し込む朝日に身を委ねながら話をよくよく聞いてみると。
1. 夜中にトイレに行こうとした
2. ドアノブが固く、開けることができなかった
3. 諦めて別のトイレを探しに旅立った
ということらしく、そんな夜中に遠くのトイレに出歩いたものだから
案の定、翌朝、めまいを起こしてしまったのだという。
えぇ、そうですとも。
その晩、そのトイレに、最後に入ったのは、私ですとも。
――いや、だが、ちょっと待ってほしい。
それでドアを開けっ放しにしても、根本的な原因の解決にならんのではないか。
そこで自分の息子に妙な習慣をつけさせるより
ドアノブを直す方が手っ取り早いと思うのは…私だけだろうか。
と、いうわけで。
早速バラしてみました。
んでもって――
見事な壊れっぷり。
素人の私が見ても、原因はこれだと一目瞭然。
何せ、分解途中に欠けた部品が落ちてきたのだから
気づくなと言われても無理である。
てっきり内側の金具だけを替える展開になるかと思いきや
調べてみると、この部品は『ラッチボルト』と呼ばれるもので
これで1つの部品なのだとか。
壊れたラッチボルトを持って近所のホームセンターへ。
完璧に同じものは無かった(メーカーが異なった)が、
だいたいこれならピッタリじゃないかと思われるモノを買って帰り
早速取り付けてみると…
あ、うまくハマった!
ドアノブが嘘のように軽く回せるようになりました。
修理に詳しい方によると、ラッチボルトは消耗品なのでよく壊れるのだとか。
もしドアノブが固いと感じたら、ラッチボルトを疑ってみるといいかもしれません。
(作業時間合計15分、ラッチボルト:約600円)